親知らずが気になる(親知らずの抜歯)

親知らずとは別名第3大臼歯と言い、通常18歳ごろに口の中に生えてきます。

お口の中を見てみると、前の方には平たい前歯が並んでいて、奥に行くほど大きな奥歯になっていきます。

奥の方の大きな奥歯のことを大臼歯といい、これの3つ目の歯があればそれが親知らずです。

前歯の中心から数えると8番目の歯に当たります。



●親知らずは抜くべきか

親知らずは抜いた方がよいかどうか、皆さん悩むことが多いと思います。

結論から言うと、親知らずは絶対に抜くべき歯ではなく、ケースバイケースとなります。

親知らずは一番奥に生えてくる歯なので、生えてくるスペースが足りない場合はきちんと生えることができず、一部だけ頭を見せたり、横向きに埋まっていたりすることがあります。


①きちんとまっすぐ生えていて、歯ぐきがかぶっていない状態

この場合は無理に抜く必要はないでしょう。

ただし歯ブラシは届きにくい場所なので、虫歯にならないよう注意して歯磨きしましょう。


②斜めや横向きで、きれいに生えていない状態

こういう状態の時は抜くことをおすすめします。

スペースが足りない場合は手前に引っかかってしまうのですが、手前の歯を押して歯並びを悪くする場合があります。

また、汚れが溜まりやすくて歯ぐきの腫れや口臭の原因となったり、虫歯になったりします。

特にこの部分に虫歯ができてしまうとお口の中からは見えないので、気が付かずに大きく進行してしまうことがあるので要注意です。


③親知らずが全く見えていなくて、奥深くに埋まっている状態

完全に骨の中に埋まっている場合は、抜かずにそのまま様子を見ることがあります。

ただし、お口の中に見えていなくても、歯ぐきの中でトラブルの原因となっている可能性はありますので、レントゲン写真で確認する必要があります。



いずれの場合もレントゲン写真で親知らずの状態を確認し、抜くべきかどうかを判断します。

また、親知らずを抜く場合は親知らず周囲には大きな血管や神経が走行しているので、場合によってはCT撮影も行い、3次元的に位置関係を確認します。


少しでも気になることがある場合は自己判断せずに、歯科医院でみてもらいましょう。

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