歯を白くしたい(ホワイトニング)

ホワイトニング治療とは簡単に説明すると、特定の薬品を用い時には特殊な光を当てて、歯の色を元から白くすることです。

歯や歯肉に異常がない方にとって、歯を削ることもなく簡単に 歯を明るく白くできます。

しかも、大きな苦痛もなく、その効果は数年あるいはそれ以上持続します。




ホワイトニングが決まったら

お口の中のつめ物が取れていたり歯石が沢山付着し歯肉炎がある方はホワトニング治療に先立ち一般的な歯科治療が必要な場合があります。

また、前歯の詰め物が変色してやり変える必要がある場合は、ホワイトニング後に歯の色に合わせてやり変えます。

術前にしっかりと診査・診断を行い、ホワイトニングを含めた治療計画を立てていきます。


治療が決まったら、現在の歯の色を確認し、上下の型どりをしマウスピースを作ります。

薬剤のジェルを入れたマウスピースを口の中に装着することで、歯に薬剤の効果を作用させていきます。


実際のホワイトニング治療は2種類に分かれます。

①オフィスホワイトニング

・歯科医院に来院し、ジェルの入ったマウスピースを装着し、10分程度専用の光を照射します。

即効性があるが、色の後戻りが早い


②ホームホワイトニング

・マウスピースと専用の薬剤ジェルを持ち帰り、就寝中6~8時間口の中に装着します。

・色の変化がゆっくりなので効果を実感しにくいが、色の後戻りが遅い


一般的にはオフィスホワイトニングは週に1回、ホームホワイトニングは毎日行います。

当院では良好な治療効果を上げるために、この2種類の方法を併用したデュアルホワイトニングシステムを採用しております。

治療期間は歯の色や歯の状態により異なりますが通常 4週間~ 8週間です。

特別な場合、2~4か月かかる場合もあります。




ホワイトニングで用いる薬剤

オフィスホワイトニングで用いる薬剤の主なものは過酸化水素です。

これに二酸化チタンの様な光触媒や、粘性を持たせる薬剤などを混合して歯に塗布し、光を照射します。


ホームホワイトニングで用いるホワイトニングジェルの 主剤は過酸化尿素です。

過酸化尿素は体温で分解され過酸化水素に変化します。


ホワイトニングに用いる薬剤の体への影響ですが、特に問題はありません

過酸化水素は オキシドールで知られているように消毒薬として用いられており、また、過酸化尿素は過酸化水素よりも マイルドな消毒剤なので、新生児の口の中の消毒にも用いられる安全な薬剤です。

ホワイトニングは、家庭で行う場合(ホームホワイトニング)は長時間に及びますが、米国では数十年間に わたり同様の治療が行われておりますが何ら不都合な報告はありません。




治療中の不快症状

ホワイトニングは安全な歯科治療ですが唯一「しみる」という不快症状が出ることがあります。

この不快症状は「知覚過敏」とも呼ばれますが ホワイトニング治療中の知覚過敏は一般的な知覚過敏とは異なります。

大きな虫歯の治療後に生じる知覚過敏には神経を取らないと治らない場合もありますが、ホワイトニングによる知覚過敏は治療が終了すれば 必ず治ります

また、この知覚過敏の程度は個人差が大きく、治療中に全くしみない方もおられます。

ホワイトニングジェルは数種類の濃度があり、 濃度が高くなると知覚過敏も強くなります。

低濃度のジェルの場合約半数の方に発生し、中濃度の場合 7~8割、高濃度では殆どすべての方が過敏になります。




知覚過敏を避けるには

知覚過敏は不快ですが不快を乗り越えると白い歯が手に入ります

高い濃度のジェルは知覚過敏が起こる可能性が高くなりますがより早くより良い結果をもたらします。

治療が終われば必ず知覚過敏はなくなるのですから、ご自身がどこまで我慢できるかです。


知覚過敏を抑制する方法としては・・・

●濃度を下げる(低い濃度のジェルに変更する)

●自宅でのマウスピース装着時間を少なくする(当然効果は減ります)

●知覚過敏をおさえる歯磨剤を使う

などがあります。




ホワイトニング費用

お試しコース(上の歯10本の1週間コース):¥10,000+税

本格コース(上下20本の1ヶ月コース):¥50,000+税(お試しコースから移行の場合は¥10,000オフ)


基本的にご家庭でのホワイトニングを行ってもらうため、マウスピースを装着して寝られない、生活習慣に合わない等でホワイトニングが継続できないという方も稀にいらっしゃいます。

そのため当院ではお試しコースもご用意しております。

まずはお試しコースで「こういう感じなんだ」と体験頂き、継続できそうなら本格コースに移行できますので、お気軽にご利用ください。




ホワイトニング治療期間中の注意事項

・フッ素配合の歯磨き粉は使用しないでください(ホワイトニング効果が減少します)

・着色しやすい食べ物、飲み物等は控えてください

(タバコ、コーヒー、紅茶、赤ワイン、コーラ、ブルーベリー、カレー、チョコレート等)

・マウスピースを起床時に外した後は、30分間飲食を控えてください




ホワイトニングの禁忌症

絶対的禁忌:無カタラーゼ症(薬剤として用いる過酸化水素・過酸化尿素を体内で分解できないため)


相対的禁忌:妊婦、授乳中の方、未成年の方(問題が発生したという報告はありませんが、安全性が立証されていないため)


ホワイトニングの効果が得られない歯:

・エナメル質形成不全症(歯に白い白濁ある部分)

・重度なテトラサイクリンによる変色歯

・神経がなくて変色している歯

・歯の修復物(詰め物や被せ物)




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